3. 日本ツロ説による予想 + 霊の見分け



  (1) 終末の危険:


   「『・・・あなたの来られる時や世の終わりには、どのような前兆があるのでしょう。』 そこで、イエスは彼らに答えて言われた。『人に惑わされないように気をつけなさい。』」(マタイ24:3、4)


  終末の時の前兆として、まず初めに起こることは、人を通しての”惑わしの霊”が働くことである。そして、現在、多くの惑わしの霊が解き放たれ、ノンクリスチャン、クリスチャンを問わずに働きかけているのである。(クリスチャンも惑わされることがあるので注意。 見分けを、主に祈って求めておくことが必要である。 → 2. 霊の見分けについて


  特に、1960後半−70年代にアメリカで流行した”ニューエイジ・ムーブメント”や、1970−80年代の日本におけるUFO・超能力ブーム、80後半−90年代前半の気功ブームなどは、これらの延長線上(=同じ悪霊)にある。
  アメリカ発で日本に輸入されたニューエイジ・ムーブメントは、元々アメリカの反戦運動から発し、平和と協調をスローガンとする思想的潮流をもたらし、ドラッグ文化やヒッピー、自然回帰、エコロジー、フェミニズムなどを生み出した。科学の分野では、コペンハーゲン解釈や不確定性原理などを神秘主義と結びつ け、意識の解明に瞑想を用い、生物によって地球環境を保持している特別な天体である地球をその特異性から一つの生命体(ガイア)とみなし、西洋の価値観を 否定して東洋神秘主義にはまり込んでいった。現在も、ヨーロッパ、アメリカから見て、日本の文化は東洋の神秘的なものとして受け取られている。
  日本におけるニューエイジのイデオロギーは、一見無害なテーマとして、しかしその背後に東洋のオカルトを変形させたものとして、日本のあらゆる社会の 分野に浸透している。(健康食、フィットネス、瞑想、ヨガ、リラクゼーション療法、催眠術、心霊療法、積極思考・可能性思考(願いを実現する方法)、占 い、心理学、自己啓発セミナー、水晶ペンダントなどのグッズ、UFO、アニメ、ファミコン、音楽療法、アルファ波、マインドパワー、気功、健康生活プログラム、・・・) これらは、一見 宗教色を無くして大衆が抵抗なくその流れに入っていくようになっている。

  また、ニューエイジはキリスト教界にも侵入している。ニューエイジの狙いは、@ イエス・キリストを抜きにして地上のパラダイスや自己実現を目指すようにさせ、A 聖書やキリストを他の諸宗教と同じレベルに置いて思想統一させる、というもので、それぞれ 終末における反キリスト、にせ預言者の働きを思わせるような惑わしである。
  クリスチャンがニューエイジの霊的影響を受けると、聖書から離れる傾向(神道などの)他宗教との行き過ぎたかかわり、みことばに立たないいやし(心霊療法、念力、瞑想法、十字式健康法)、自己実現を最重要視した自己啓発や可能性思考、オカルトの影響を知らずに受けて悪霊に利用されること、またその反動で、 聖霊様の現れに対する行過ぎた警戒、聖書の超自然的な領域への消極性あるいは否定、知的なものを求めて聖書を越えてリベラルの影響を受けてしまう危険性、 などが生じる。このようにして、キリスト教界が分裂し、互いに非協力、無理解となり、またニューエイジャーを敵とみなし福音を宣べ伝える対象としない傾 向、などの サタンの策略にはまってしまうのである。
  ここに、聖書のみことばに堅く立つことと、霊を見分けることの両方が必要となってくる。


  キリスト教(聖霊派)で言うところの、正統的な、五役者としての「預言者」とは、聖書の記述から明確に定義されている。(→ 2.(1) 預言者職  by.ケネス・ヘーゲン)
  それは、まず第一に、聖書に基づく正統的な信仰を持つ教会の「説教者」あるいは「みことばを宣べ伝える者」の立場(トポス)にあり、次に、何らかの監督の管理下にある必要があり、これ以外は信用してはいけないのである。突然教会に個人で預言を語ると言って、(道場破り?的に)預言を語ろうとする人々は、受け入れてはならない。おそらく、”占いの霊”や”ファミリアー・スピリット”にやられている人である。(もちろん、預言者ではなく 教会内の”預言を語る人”は教会の徳を高めるために数多く存在する。)


  一般的にも良く知られているオカルトの器として、

  @ エドガー・ケイシー;

  リーディング:p51−54 ((参考文献) 「ニューエイジムーブメントの危険」(尾形 守 著、1996、プレイズ出版)よりの抜粋)

  『エドガー・ケイシー(ユダヤ人・1877−1945)はいわゆる霊能者の一人としてリーディングという彼独自の方法で人々を導いていた。彼が用いるリーディングは輪廻転生(カルマ)が基調になっている。ポール・ソロモンもケイシーから影響を受けた。日本の一般書店でも彼の翻訳が並んでいる。日本のニューエイジャーの中にもケイシーから影響を受けている者もいる。国際ニューエイジ協会の浅野信代表もその一人である。
・・・・・
  このリーディングとは、ケイシーが催眠状態で話し、その内容を逐一速記してもらい記録していき、この内容によって相談に来た人々の問題を解決していく方法である。
・・・・・
  エドガー・ケイシーの思想は、ニューエイジであり、カルマの法則の受容とともに、彼の神観もニューエイジの汎神論的神観である。ケイシーは、次のリーディングをしている。
”人生とは何か。神は物質界に顕現されている。なぜならわれられが生き、動き、その存在を保っているのは、われわれが神の中にいるからである。生命とは神と呼ぶ宇宙的力、ないしエネルギーの物質的現れである。”
  ”あなた自身をよく分析してごらんなさい。あなたにふりかかる一切の問題の回答は、あなたのなかにあるはずですから。なぜなら、肉体的、精神的など一切の属性を持つ人間の霊魂は、偉大なる宇宙の大霊の一部だからです。それ故、答えはすべて自己の内部にあるはずなのです。”
ケイシーは、神を宇宙的力なりエネルギーと見ている。また、人間も宇宙の大霊の一部という考えを持っている。
・・・・・
  ケイシーがキリスト教の愛の精神も表向き強調するので、日本のキリスト教指導者の中には、エドガー・ケイシーの書物を翻訳した人もいるが、これは大変危険なことであり、今後私たち日本のキリスト教会がニューエイジの流れにもっと霊的目が開かれる必要と、ニューエイジが次に仕掛けてくる霊的罠を敏感に霊的識別できるように主の助けを頂く必要がある。』


  * ケイシーが”日本が1958から1998年の間に沈没する”という予言を語ったが、成就していない。 ・・・ このようなオカルトの類の本や、ニューサイエンス関係の本を筆者に薦めた人がいたが、その人はその直後に突然自殺してしまった。(我々が思っている以上に 霊的にかなり悪い。「実を見て判断する」必要がある。)
  ニューエイジ・ブーム(1970−80年代前後)にキリストを信じて救われた人たちの中には、このようなニュ−エイジ的なものもいっしょに受け入れている人もいるかもしれないが、(超自然的なものの存在を信じるようになったなど、救いに至る過程だったかもしれないが、)その場合は解放が必要である。

  * 終末の憤りの時に、政治的に現れる「にせ預言者」は、「子羊のような2本の角」(黙13:11)があり、一見おとなしそうな”愛の器”のように見える。そして、「竜のようのものを言い」神のことばに対する人々の信仰をゆるがし、反キリストを拝ませる。また、「火を天から地に降らせる」(13:13)など、あらゆるオカルトの力によるしるしをもって地上の多くの人々を惑わすことが予告されている。その枝葉であるフリーメイソンやニューエイジャーらは、基本的には同じ根である。(「善悪の知識の木」(創2:9)の”善(=偽善)”と”悪”とは同じ根)

  ”この世の心遣い”は真理を押しふさぐ”いばら”である。ペテロは老婆心からイエスをいさめたが それはサタンの妨害であった。彼らが”友愛”、”愛の精神”を主張するレベルと、キリスト教の「愛」とは、全く次元が異なる。 ・・・・・・  「愛」とは、キリストの「十字架」の事である!


  A ジュセリーノ・ダ・ルース;

  『ジュセリーノは、ブラジルの予知夢をする人物で、英会話教室の教師であり、教会の教職者ではない。 彼は、子供の頃 天から降りてきた”神秘的な黄金の球”をつかんだ時から予知能力に目覚めたという。彼の予言の内容は、主に世界各地の災害・事故などに関することで、日時を指定した予言であり、それに対して警告を与えるというのが彼の使命であるという。 そのやりかたは、予言文書を一度公証役場に公に記録して証拠を残し、その後で手紙等を予知のあった世界の国々へ送りつけるというものである。ジュセリーノ予言は、世界の出版、マスメディアで宣伝され、彼がノストラダムスやエドガー・ケイシーのような大予言者であるとのうわさが広まった。(ヒトラーの催眠術もそれに近いといわれている)
  しかし、彼の”予言”はことごとく成就していない。(思い切りこじつけて10%程度) 的中したとされる予言の大半は、事後語られたものであり、情報操作の疑いがもたれている。』( → ジュセリーノ予言 (特に、2007-2009)



   「あなたが心の中で、「私たちは、主が言われたのでないことばを、どうして見分けることができようか。」と言うような場合は、 預言者が主の名によって語っても、そのことが起こらず、実現しないなら、それは主が語られたことばではない。その預言者が不遜にもそれを語ったのである。彼を恐れてはならない。」(申命記18:21、22) ・・・ 結果吟味


  * クリスチャン議員であり、9・11事件を糾弾した藤田幸久議員と他の3名の議員も、よりによってこのジュセリーノと会談しているのはちょっと残念なことである。(ジュセリーノは見た目は紳士的である。) すでにある程度のクリスチャンがいる韓国やアメリカのように、日本でリバイバルが起こると、敵の動きも許され、より見分けにくい多くのにせキリスト、にせ預言者が現れる。彼らは、できれば選民をも惑わすと予告されているので、見分けることができるよう祈っておく必要がある。(典型的なにせキリストである文鮮明の愚かさは明らかであるが、それでもノンクリスチャンには惑わされる人もいる。)

  * ”艱難 前 再臨説”という”にせ教理”も、出所はあまり良くない。1830年に(預言者ではない)教会の一婦人(スコットランド出身のマーガレット・マクドナルド)が見た”幻、啓示、預言”を、良く吟味もせず何人かの神学者(エドワード・アーヴィング、ジョン・ダービー、後に、スコフィールド)が世界に宣伝したもので、有名な説教者においても賛成反対が分かれ(賛成:スポルジョン、ジョージ・ミュラー、チャールズ・フィニーなど、反対:ジョン・ウェスレー、ジョナサン・エドワーズ、マシュー・ヘンリー、など)、現在の終末論においても、教会・信者を生ぬるくする教えであり、みことばから解釈不能の”苦い根”になっている。(by. リックジョイナー・『収穫』(角笛出版) p286、287 参照)

  * また、聖霊派の教会で行なわれる「預言」でも、”(正確な日時指定などの)時間指定の預言”はまちがいである可能性が高い。 ”1999の年7の月”のような預言の言い方は聖書には無く、近未来を預言する場合には、「明日の今頃、・・・」(U列7:1)、「あなたの寿命にもう15年を加えよう。」(U列20:6)などの言い方になっている。旧約聖書のいわゆる大・小預言書では、何月何日に起こるという記述は全く無く、預言者たちは、ただ神様によって語るように示された”事象”(「終わりの時」などの大まかな位置付けや順序はある)のみを語っている。 ((参) マタ24:36、 神の三位一体についての自然啓示によってもこのことが言える。)



  先行きの見えない不確定な時代なので、占いやオカルトに頼ろうとする人々の心理も理解できるが、それは「占いの罪」、「偶像崇拝の罪」である。 そこで、古代イスラエルの”神制政治”のように、むしろ、本当の神様による、正統的な預言者の預言を受けて、政治・経済の働きに生かしていった方が良い






  (2) 日本−ツロ説:



  エゼキエル書に書かれている「ツロ」という国は、交易経済、技術力、海軍力、異邦、エジプトとの同盟、といった特徴を持つ。

  旧約聖書の3大預言書のひとつ(他は、イザヤ書、エレミヤ書)であるエゼキエル書には、回復したイスラエルと共に異邦の国々についての預言が書かれている。そして、26−28章という3章にもまたがって「ツロ」という国について記述されている。
  ツロは、昔、交易によって栄えたイスラエルの北にある地中海沿いの国、ツロ・フェニキヤの「ツロ」という岩島上の要塞都市国家(ツロ=岩の意)であり、ここにはツロへの宣告・さばきの預言が書かれているが、その特徴から、日本という国が 現代の「ツロ」であると仮定することができる。 なぜなら、バビロンの王ネブカデネザルによってはツロは陥落しなかったからであり、この預言の成就は現在の「終わりの時」にかかっているからである。ツロについての記述は日本と酷似している。(紀元前の歴史では、ツロは後のギリシャのアレクサンダーによって滅ぼされた。)

  日本がツロであるというもう一つの理由は、エゼキエル書のこの”国々に対する預言”の時期が、すでに20世紀から成就しつつあるイスラエルの帰還の預言(エゼ33章−37章)と共に一貫して書かれていることから、明らかに「終わりの時」の預言だからである。イスラエルは1947年に共和国として名乗りを上げ、その後続々と帰還を続けている。 そして今の時代、ツロに匹敵するような国は、日本しかない。
  このように、26−28章のみならず、エジプトに対する宣告(29−32章)、有名なゴグ・マゴグ(=ロシアとその同盟国)への審判(38、39章)などは、紀元前と現在の両方に成就する”二重預言”と捉えることが出来る。

  また、ツロやフェニキヤ(シドン)の人々は現在のパレスチナ人(パレスチナ=ペリシテ人の地)と同様 ハム系であり、Y染色体のDNAは、E系統で、日本人に4割ほど存在するD系統(縄文系)がハム系であることと一致する。D系統とE系統は古い時代に分岐した兄弟関係にあり、DNAに”YAP”という共通部分のしるしを持つ。(日本人の半分くらいは、アジア人の皮をかぶった中東・アフリカ人。確かに、文化・歴史的に見ても他のアジア人とはどこか違う。また、日本はユダヤ系に近い文化を持っているが、人種としてはユダヤ系ではない。)

  したがって、この仮定により、「ツロ」=日本、「シドン(フェニキヤ)」=他のアジア諸国、「エジプト」=アメリカ、「バビロン」あるいは「ゴグ・マゴグ」=反キリストの国(共産ロシア)、「多くの国々」(エゼ26:3)=反キリストにつく 共産主義が復活したアジア諸国、「イスラエル」=リバイバルした日本などのキリスト教勢力、 と置くことができる。

  リバイバルの後におけるロシアおよびその同盟国による奇襲が予想される。
  リック・ジョイナー師の預言によると、共産主義は一度消滅し、その後復活 して、日本以外の東アジア諸国はフィリピンまで赤一色(メキシコとアフリカ諸国の大部分も)になり、日本−アメリカ同盟に敵対する一大勢力になる。アメリカの滅亡についてはエゼ29−32章に書かれ、また、ヘンリー・グルーバー師によって ロシアによるアメリカへの奇襲が預言されている。



  ここで、基本的にはこの預言書は”さばきの預言”であるが、その前に、いかにツロがこのように栄えるようになったかの経緯を予想することができる。

  ツロは、イスラエルの北に位置し、一部大陸とつながっている岩島上に要塞国家が作られ、そこから貿易のため船団が出入りし、陸路ではイスラエル国を通 して、エジプトなどの南の国々と交易した。古代イスラエルの最盛期である ダビデやソロモンの時代には、ツロの王ヒラムが彼らイスラエルの王2代に渡ってイスラエルと同盟関係を持ち、イスラエルの神殿建設にも多大な協力をした。ただしツロに対する代償は大したものではなかった。(T列9:13) ツロは、アシェル族の地に隣接し、アシェルは「食物で豊かになる」(創49:20)ことが預言された地である。
  ツロの技術は、「ゲバル(船を修理する海岸沿いの都市の名)の長老と、その熟練者((直訳)賢き者)」(エゼ27:9)とあるように、日本が技術立国でもあることを表している。実は、日本の高度な技術は”職人技”に支えられている。そして、このことは他の国に類を見ない。 栄華を極めたソロモンの時代の航海技術や神殿などの建造技術は、ツロが持っていた当時の最先端技術である。 ソロモンのタルシシュの船団(T列10:22)はソロモンの財力と ヒラムの航海技術によってはじめて可能になった。(後のヨシャパテの時代には、アカバ湾のエツヨンゲベルを出港したところで座礁した。(T列22:48))
  日本以外のアジア諸国は、本当の技術を所有してはいない。彼らにとっての”技術”とは、いかに製品を良く見せかけるかである。また、イスラエルは、技術力というよりも、ソフトウェアという”数学力”が強みである。(テルアビブ郊外のある建物には”数学オタク”が集まっていて、世界中から”知恵”を聞きに人々が来る。アメリカがイスラエルを擁護せざるを得ない理由の一つである。)


  その後の時代のツロにとって、イスラエル(エルサレム)は、陸路を通して交易をする際にどうしても通らなければならない関所である「国々の民の門」(エゼ26:2)、すなわち”税関”のような役割をしていた。交易の際に、エルサレムに富を落としていくのである。もし、クリスチャンの勢力が、世界との貿易の仲介をする立場になるならば、このことが成就すると考えられる。
  日本がさまざまな国と貿易をし、海外のものを取り入れ、「エジプトがツロの旗印」(エゼ27:7)とあるように、相変わらず日本はアメリカ(エジプト)と同盟し、その庇護の下に経済活動をし続ける。その中で日本がリバイバルすると、アメリカは”キリスト教国”であることによっても、日本のクリスチャンの群れが海外との貿易でかなりの利権を得ることになる。 アメリカ(エジプト)は、「その木陰には多くの国々がみな住んだ」(エゼ31:6)などにあるように、世界の国々のリーダーシップを取り、進んで移民を受け入れる非常に豊かな国であるが、それらの木の根はこの「豊かな水」におろしていたからである。エジプトのナイル川は、当時”生命の川”と考えられ、現在はアメリカの”クリスチャニティー”がそれである。すべての良いものは天地を造られた主からのものである。しかし、エジプトのパロ(支配者)が「この川は私が造った」などと非常に傲慢なことを言い、またイスラエル(キリスト教勢力)に対しては頼りにならない「葦の杖」(29:6)に過ぎなかったので、終わりのさばきの時には、この生命の川から彼らが引き出され、非キリスト教国のようになり、反キリスト(バビロンの王ネブカデネザル)によって略奪され、滅ぼされてしまうことが語られている。

  また、ツロは、海の真中における岩島上の”要塞国家”としの実質が強く現れ、日本は中国・北朝鮮・アジア諸国に対抗して軍備が増強される。この軍備は、日本(ツロ)の貿易、経済の防衛のためである。(その時には、抑止力としての核兵器を保有しているかもしれない) アメリカの庇護も依然として存続する。




  しかし、この「平和だ、安全だ」と人々が言う時に、多くの預言者によって預言されている”東京大地震”(by.リック・ジョイナー(1999年1月ハーザー)、ただし、いつ起こるかわからない と言っている)が起こり、沿岸のア ジア諸国への津波による被害も甚大で、世界経済は崩壊し、反キリストの勢力(ロシアを中心とする共産主義国家群)が台頭し、終末の「生みの苦しみ」が始ま る。このとき、反キリストの勢力によって、まず日本のキリスト教勢力が迫害され、それをあざけったゆえに(エゼ26:2)、残りの日本とアメリカは滅ぼさ れてしまうのである。

  * 東海大地震は科学的に予測されている。この深発の大規模地震の場合、特に、数秒以上の長周期の揺れは、地下の東北東に走るプレートのため、静岡近辺のみならず、横浜、東京地区にも伝わり、高いビルディングに対しほとんど同等の甚大な被害を与えるとされている(図)


  このときツロが、最後まで異教の異邦人国家だったように、「割礼を受けていない者の死(=異邦人としての死)を遂げる」(エゼ28:10)ことから、日本はリバイバルはしても、残念ながら最後まで”キリスト教国”にはならないと考えられる。





  * 亀井静香 金融相(国民新党・広島6; 死刑廃止、郵政揺り戻し)は、金融庁に対し、中小企業や住宅ローンの銀行借入の”返済猶予制度(当座3年なら3年返済を猶予する)”という”平成の徳政令”について、10月に召集される臨時国会で関連法案を提出する予定である。中小企業にこそ、日本の技術を支える”職人技”や”熟練工”が多い。 しかし、金融関係者からは大きな反発が予想されている。中小企業や個人向けの融資は、銀行の利益の9割を占め、この返済を3年も止めると、地銀などは経営が成り立たなくなる。 この”返済猶予”の法令化は、銀行の統合(日銀への一本化、総国有化)につながっていると考えられる。(銀行株は大幅に下落している)
  このように、日本−ツロ化への一ステップとして、日本の銀行システムの大改革は始まっている。


  * 今回の選挙で民主党が圧勝し、日本の官僚や経済界に大きな改革をもたらすと思われる。しかし、もし、神無き支配的な政治形態を押し進めていくならば、「バベルの塔」の時代の人々に下されたさばきのように、神の介入によって言葉(=意思疎通)が混乱し(バベル=混乱)、分裂し、散らされてしまうだろう。そして、多くのしがらみが切れた形で、新生自民党が再び政権の座に着く時が来るかもしれない。(谷垣代表はクリスチャンである) その時、日本の経済構造はクリスチャンが中心となるようにかなり変化していると思われる。




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